ファームに行くのちょっと不安かも…
2ndビザを取るためにファームに行こうと思ってるけど、事前に知っておいた方がいいことってあるかな?
オーストラリアに行くと、
「セカンドビザを取りたい」
「日本ではあまりできない体験をしたい」
「もっとお金を稼ぎたい」
など、いろいろな理由でファームに行く方も少なくないと思います。
州にもよりますが、オーストラリア東海岸の北部エリアで有名な場所といえば、
- バンダバーグ
- ガトン
- スタンソープ
- ケアンズ
あたりでしょうか。
僕がオーストラリアにいたときは、ゴールドコーストから北に行ったバンダバーグという場所に3か月ほど行きましたが、そこは日本人が少なかったです。
今思うと、ファームに行ったことは最高の経験でしたが、事前に知っておいた方が良いこともあると感じたので、僕の経験を踏まえて10つ挙げておきます。
ある程度の貯金は必要
滞在する場所にもよりますが、バッパーに宿泊する場合はだいたい週で140~150ドル、月600ドルはかかります。
特にファームを探し始めた最初の頃は、仕事が見つかるかどうかもわかりません。
万が一見つからない場合を考慮して、事前にある程度の貯金はあった方がいいでしょう。

少なくとも1,000ドル、できれば1,500〜2,000ドルは貯めておくとベター。
足腰に負担が掛かるので、不安のある方は注意
実際にファームの仕事をしてみて感じたことですが、体力的に結構キツイです。
ピッキング(摘み取り)の仕事で特にストロベリーやみかん、プチトマトなどはまだ楽なほうですが、ズッキーニ、カプシカム(ベルペッパー)、スイートポテトなどはかなり大変。
地面から直接生えている系の野菜は、毎回腰を曲げて収穫することになります。
トラクターなどの機械を使って収穫するわけではないので、手作業で毎回腰を曲げてやるのは正直めっちゃしんどいです。
特に腰に持病を抱えているような人は注意しましょう。

コルセットとか持っておくといいかも。
仕事時に待遇が悪い場合がある
頻繁に起こるわけではないと思いますが、ファームのオーナーによっては、アジア人を差別的に見ている人も中にはいます。
同じ現場で働いている西洋人と比べると、理由なしに仕事量だけ多く、そのくせ給料は同じってことも。
あまりにも待遇が悪い場合は、仕事をアサイン(担当振り分け)しているバッパーの担当者に英語で交渉するか、仕事場で怠慢な仕事っぷりを発揮して、その仕事をクビになるという手もありです。
その仕事がクビになっても、別の仕事にアサインされることがほとんどなので、少し荒いですが1つの方法ではあります。

万が一、仕事がアサインされなくなるリスクがあることもお忘れなく。
歩合制ではなく、時給制の方が良い
働くときの雇用形態が、
- 歩合制
- 時給制
主にこの2パターンがあります。
「歩合制」の場合は、収穫した分だけお金が稼げるので、そっちの方が向いている人も中にはいます。
ただ、正直言って「歩合制」で稼ぐのは、かなりの収穫スキル(特に収穫の速さ)がいると思います。

当時、いちごの収穫で通常の2〜3倍の収穫量を誇ったスーパーファーマーがいましたが、まだ赤くなっていないイチゴをいくつも収穫していたのがバレて、軽いペナルティーを食らってましたね。笑
ファーム管理者にとっては、時給制よりも安く雇えるメリットがあるため、「歩合制」は滅多にクビにならないと思います。
その点、「時給制」の場合だと、収穫量に関係なく安定して稼ぐことができます。
その代わり、仕事のスピードが遅すぎたり、雇用主の求めている仕事量に達していないと、場合によってはクビになってしまう事もあります。

とにかく多少雑でもいいから、仕事の速さは周りの人から遅れを取らないようにするのがコツ!
車でファームに行けると便利
これはあったら良い程度ですが、車を持っている(もしくは持っている人と一緒にファーム行く)と、交通の便が悪い田舎では特に有利です。
僕はオーストラリアに来てから半年ほどで車を購入してファームに行きましたが、車があることで色々なバッパーに足を運ぶことができました。
もし、滞在したバッパーが良い仕事を紹介してくれない、そもそも仕事が回ってこない、といった場合は思い切って他のバッパーに行ってみるのもありです。
あと、バッパーの場所によってはスーパーが遠いこともあるため、車があるといつでも行けて便利です。

僕が泊まったバッパーでは、定期的に最寄りのスーパーまでバスで送り迎えをしてくれてました。ただ、そういう所ばかりではないみたいですね。
バッパーのスタッフと良好な関係を築いておこう
バッパーに長く滞在する以上、スタッフとは良好な関係性を築いておくに越したことはありません。
というのも、バッパー宿泊時に仕事を紹介してくれるのは、基本的にそこで働いているスタッフたちです。
彼らの独断で、各バッパー宿泊者がどの現場に適任かを割り振りするので、あまり関係性が良くないと待遇の良くない仕事が回ってくるかもしれません。(←あくまでも想像ですが、そう思わせるような雰囲気を当時感じていました。)
英語力はあるに越したことはないですが、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が大事。
拙い英語であっても、積極的に交流を図っていきましょう!
バッパーのルームメイトには注意
バッパーで長期滞在をしていくと、だいたい1~2ヶ月は同じ仲間と顔を合わせることになります。
早い段階で仲良くなってしまえば良いですが、英語が話せないからといって相手とのコミュニケーションをとらないでいると「あのアジア人、何考えているかよく分からない・・・」と思われてしまうかもしれません。

僕が現地で出会った京都出身の友人は、英語ほぼゼロの状態でしたが、身振り手振りで頑張ってコミュニケーション取ってましたね。
自分の英語に自信がなかったとしても、積極的にコミュニケーションを取っていく姿勢を見せれば、相手もあなたと向き合って会話をしようとしてくれるはずです。
できるだけ同じバッパーの仲間とは仲良くしておく
アジア人が多く滞在しているバッパーだと比較的良いのですが、西洋人が多い場所だとアジア人の文化をあまり知らないこともあり、基本的には彼らはアジア人・アジア文化にあまり興味を持ってくれません。
ただ、あなた自身が積極的に彼らとコミュニケーションを取ることで、周りの人もあなた自身に興味を持つようになってきます。
仲良くなっていければ、色々な場面であなたの味方になってくれることも増えていきます。
自分の英語力を恐れずに積極的に当たって砕けろ!の精神で、ぜひトライしてみてください。

当時、ブロークンな英語でコミュニケーションしまくっていたら、特にイタリア人にはかなり助けてもらいました。
3か月ファームで仕事をしていればセカンドが取れるわけではない
オーストラリア政府の指定した場所での農業、酪農などの仕事に3ヶ月従事すると、セカンドビザが取れるといわれています。
しかし、実際には90日という決められた日数が厳格に決められているので、90日間仕事をした!という証明がしっかりとできるようにしておいた方が良いです。
具体的には、バッパーなどで滞在している際に支払った滞在費のレシート、自分が働いたファームなどでの給与明細、雇用契約書類やタックスリターン等の書類は大切に保管をしておきましょう。

セカンドビザ申請の詳しい情報は自分でしっかりと確認ください。
条件が揃ったら、オーストラリア大使館のホームページ(URL)からセカンドビザの申請を行い、承認されれば事実上ビザが発行されて、さらにもう1年滞在が可能となります。
ファームの仕事に関して手伝ってくれるエージェントがある
ファームで仕事をしている時にたくさんの日本人とも会いましたが、その多くが「ピッキーズ」というエージェントを利用していました。
「ピッキーズ」とは、ファームなどの仕事を紹介してくれるエージェント。(←今はもう存在していないようです。)

ファームに来る前に日本人がよく利用している、というウワサは聞いてましたが、個人的には利用しませんでした。
とはいえ、一緒にファームに行く人がいない、一人でファームに行くのは心細い、車がない、という方にとっては、同じ日本人の仲間ができるという安心感もあったようです。
今ではSNSで気軽に誰とでも繋がることができるので、「一緒にファーム行きませんか?」と呟いてみたり、コミュニティから同じ仲間を探してみるといいでしょう。
また、留学エージェントの方に相談すると、ファームについての最新情報を得ることができるかもしれません。
エージェントについては、以下の記事にて簡単に紹介しています。